メリットいっぱいの3階建て二世帯住宅

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3階建て二世帯住宅
注文住宅で3階建て二世帯住宅を建てるメリットはたくさんありますが、大きく2つに分けることができます。

1つ目は広い床面積です。

二世帯住宅は住居者が多く、その分広い床面積が求められます。土地が狭くとも広い床面積をとれる3階建てなら、希望するプランを実現しやすくなります。

2つ目は階数が増えることで、各世帯の独立性を高められることです。

居住フロアが分かれることで、親世帯・子世帯それぞれのプライバシーを確保することができます。

工夫次第で「縦移動」のデメリットを解消

3階建て二世帯住宅のデメリットは、階数が多くなるので住宅内の縦移動の負担が増えることでしょう。

ただ、この問題は暮らし方や生活習慣を考慮したプランニングをすることで負担を軽減されることが可能です。

その工夫の1つが、LDKのあるフロアにファミリークローゼットなどの収納を用意するというものです。

例えば、3階建て住宅の2階にある場合、2階に洗濯機やファミリークローゼットを設けることで、洗濯物をベランダに干す。取り込んで畳んでからしまう。という一連の作業を同一フロアで完結させられます。

こうすることで、上下階への移動を減らし、負担を軽減することができるのです。

また、ホームエレベーターを設置すれば、上下階への移動の負担を減らすことができます。

ホームエレベーターがあれば、1階と3階の実質的な距離がほぼなくなります。重たい荷物を持っているときなど、特に重宝するでしょう。

価格が非常に気になるところですが、最近は低価格化も進み、安いもので100万円~150万円程度の商品もあります。

ひと昔前までは贅沢品でしたが、手ごろな価格の商品も多いため、最近ではホームエレベーターを設置する家庭も大分増えてきています。

3階建て二世帯住宅の基本ゾーイング

3階建て二世帯住宅では、二世帯が快適に暮らすためにも家事動線の作り方が重要になります。

3つのフロアのゾーニングをどうするか、親世帯・子世帯・共有部分をどうゾーニングするかが大切です。

ここで、3階建て二世帯住宅に良く見られる4つの基本パターンを紹介するので、ぜひ参考にしてください。

1. 親世帯が1階、上階を子世帯が使う

二世帯住宅で最も多いのがこのパターンです。

外からのアクセスが容易で、上階への移動が少ない1階に親世帯が暮らすのは、最も合理的なパターンといえます。

また、介護が必要になった場合も、介護車両がすぐにアクセスできるのもポイントです。

子世帯にとっては、上階に住むことは景色を楽しめ、陽当たりも良いという環境を得られます。屋上に庭を設けて、家族の団らんの場にするプランも人気を集めています。

2. 親世帯が上階、子世帯が下階に住む

3階に親世帯が住み、1階と2階を子世帯が使うという家庭もあります。

親世帯が陽当たりや景色が良い上階を希望する場合や、共働き夫婦である子世帯が、日中に家を空けることが多い家庭で良く見られるパターンです。

この場合は、親世帯が上下階へ移動する負担を減らすため、ホームエレベーターを設置することが多くなります。

また、親世帯が庭にこだわった場合は、屋上に庭を設けるパターンが多くなります。

3.縦分割する

住宅を縦分割するパターンで、この場合は親世帯の縦移動が多くなるので、採用されることは非常に少ないのですが、住宅内の空間を2つに分けられるので、世帯間の独立性を高めることができます。

3. 子世帯が親世帯の住宅横に新築を建てる
これは、親世帯の敷地内に新築を建てるので、土地の購入費が不要な場合が多く、全体の費用を抑えられるというメリットが得やすくなります。

また、完全に別の住宅で暮らすため、縦分割のパターンと同様、世帯間の独立性を保つことができます。

基本パターンを応用したゾーイング

1. 親世帯が1階と2階一部を使う

親世帯が1階と2階の半分、子世帯が3階と2階の半分を使うパターンです。

2階の一部に部屋を設けたり、吹き抜けにしたりして、親世帯にも陽当たりの良い暮らしを送ってもらいたいと採用されることが多くあるパターンです。

また、物干し場など、家事作業の一部ができるスペースを2階に配置して、共有スペースとして使うこともあります。

2. 親世帯が1階の一部のみ使う

これは、親世帯が配偶者に先立たれた家庭などで良く見られます。親世帯1人で1階部分すべてを使うには広すぎるというときに良く見られるパターンです。

3. 親世帯が1階と3階の一部を使う

少し特殊な形ですが、親世帯が1階部分に住み、3階の一部を『離れ』のようなスペースとして使う形です。

この場合、親世帯は外にアクセスしやすい1階部分のメリットと、眺めや陽当たりが良いという3階部分のメリットを得ることができます。

また、1階と3階では住環境がまったく違うため、同じ住宅内にいながら気分転換を図ることができます。

この場合、利用するフロアに距離があるため、各階の移動のためにホームエレベーターを設置するパターンが増えます。

3階建て二世帯住宅に必要な「高い基本性能」

多くのメリットを持つ3階建て二世帯住宅ですが、住居人数が多く、世代を超えて暮らす住宅であるがゆえに、「優れた基本性能」が求められます。

3階建て二世帯住宅は親世帯・子世帯が同居するために建てられる住宅です。そして、親世帯が亡くなった後は、空いたスペースに孫世帯が入居する、あるいは賃貸として貸し出すなどし、ライフステージに合わせて形態を変えながら、一生暮らし続ける住宅でもあります。

だからこそ、耐久性や耐震性、断熱性など、住宅に求められる基本性能を長期に渡って維持する必要があります。

3階建て二世帯住宅が持つメリットを享受し続けるためにも、基本性能の高さは重要なポイントになるのです。

リフォームがしやすいプランづくりが大切

複数の世帯が入れ替わりながら暮らし続ける3階建て二世帯住宅では、それぞれのライフステージにマッチした住居空間が必要です。

つまり、ライフステージの変化に合わせて、都度リフォームするための頑丈な躯体が必要なのです。

注文住宅なので最初のプランの自由度が高いのは当然ですが、特に二世帯住宅は、将来的なリフォームを考慮してプランづくりをすることが大切になります。

都市部で賢く暮らすためにも「3階建て二世帯住宅」の検討を

3階建て二世帯住宅で得られるメリットはさまざまですが、最大のメリットは「時代にマッチした住宅」であることではないでしょうか。

少子高齢化や予測しにくい経済状況、地球環境を考慮した省エネルギー化など、住宅を取り巻く環境は社会情勢に密接にリンクしています。

これらの環境に適合しつつ、都市部で快適に暮らしていくには、限られた土地でゾーイングを工夫しつつ、コンパクトながら快適な住環境を目指すことが大切です。

2つの世帯が寄り添い、経済的にも助け合い、お互いのライフスタイルを尊重できる住宅造りを考えることが大切です。

そういった意味でも、「3階建て二世帯住宅」はこれからの時代で求められる住宅の形と言えるのではないでしょうか。