注文住宅で「和室リビング」をつくる!

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注文住宅につくる和室リビング
ひと昔前の日本の住宅では、家族が集まり団らんする「お茶の間」が存在していました。

その後、高度経済成長期を経て暮らしが豊かになるにつれ、昔ながらの和室の「お茶の間」が姿を消し、今と寝室が分離されるようになりました。

現在は、ほとんどの家庭の居間はリビングに姿を変え、畳のかわりにフローリングを最小するケースが主になりました。

そして、注文住宅のほとんどではリビングやダイニングは洋風のものになっています。

現在はリビングを畳敷きの和室にすることは非常に稀になってしまいました。

ただ、和室には日本で昔から愛された風情や、畳ならではの魅力があります。

今日は、少し昔に立ち返り、和室の良さを改めて感じてほしいと思います。

リビングを和室にするメリット

1. フラットな床で快適に過ごせる

和室の1番のメリットは床がフラットになることです。

和室では床やソファーではなく座布団に座るため、横になりたいときはそのまま寝っ転がることができます。

夏などに風通しが良いときなど、ついついうたた寝をしてしまうくらい快適な空間となります。

冬は真ん中にコタツを置き、家族みんなでテレビを見たり、話しに花を咲かせたりする空間となるでしょう。それぞれが自由に過ごす気軽さは洋風のリビングではなかなか得られません。

そもそも床がフローリングだと、冷たいし、寝っ転がっては身体が痛くなりますよね。

カーペット敷くこともできますが、畳のような柔らかさは得られません。畳敷きの和室だからこそ、思い切りゴロゴロできるという日本人特有の過ごし方が可能になるのです。

2. 空間を有効活用できる

洋風リビングでは、ソファーやテーブルなど大型の家具を配置する必要があります。それなりの大きさや重さがあるため、気軽に配置替えを行うこともできません。

しかし、和室であれば座卓や座布団を置くことになり、簡単に運ぶことができますし、寝る前にそれらを片付けて布団を敷けば、リビングが寝室に早変わりします。

宿泊する客人がいるときの即席の寝室として重宝している家庭も多いようです。

フローリングのリビングに布団を敷いて「ここで寝てね」とはいきませんが、和室に布団を敷くのであれば、客人にも気持ち良く眠ってもらえるでしょう。

3. 日本の住宅に使われ続けてきた畳の魅力

古くから日本人の暮らしに寄り添い続けてきた畳は「天然のエアコン」とも呼ばれる「い草」を材料としています。

い草は壁材などに使われる漆喰などと同様、湿度の高い日には水分を吸収し、反対に低い日には水分を放出する調整作用を備えている優れものです。

また、サラッとした表面が特徴で、蒸し暑い日に畳に寝そべると、ひんやりとした心地よい感触を感じることができます。

さらに、い草が発する畳特有の香りには、森林浴と同じ効果を得られる物質が含まれており、心身共にリラックスさせてくれます。

クッション性にも優れ、子供が転んでもケガをしにくく、音を吸収してくれるため防音効果も期待できます。

一部を畳にする間取りも人気

最近人気のある間取りが、フローリングリビングの一角を和室にするという間取りです。

リビング全体を和室にするのではなく、近年主流となっている洋風リビングの脇に、小さめの和室を設けるのです。

仕切りを取り付ける方法もありますが、最近はフローリングの一部に畳を埋め込み、段差を作らないフラットな間取りを選択する人が増えています。

また、リビングの脇ではなく、中央を畳敷きにする大胆な間取りにしている家庭もあります。

最初は違和感があるかもしれませんが、それ以上に和室・畳の魅力が上回っていると感じることができるでしょう。

さらに、畳スペースにコタツを置くことで、日本人らしい家族の団らんを楽しむことができるのは、和室スペースの嬉しいメリットではないでしょうか。

和室リビングをつくるときの注意点

注文住宅に和室リビングをつくるとき、気になるのが費用の問題です。

和室リビングにするときは、洋風リビングに比べてイニシャルコストが高くなり、無垢材フローリングと比較しても、畳敷きは約1.3倍程度の費用が必要になります。

また、畳はメンテナンスにもそれなりの費用がかかります。使い方にもよりますが、大体5年も使えば表面の擦れや毛羽立ちが目立ち始めるでしょう。

そのため、畳の表面を張り替える「表替え」をする必要があります。使用状態にもよりますが、表替えを2回くらいした後は、畳そのものの交換が必要になる可能性があります。

また、い草の隙間はホコリやダニが発生しやすいため、清潔な状態を保つにはマメに掃除する必要があります。

今日のまとめ

和室リビングを検討するときは、あなたのライフスタイルを見直して、洋風リビングと和室リビングのどちらが向いているかを考えてみてください。

そのうえで、費用も含めてどちらにするのかを慎重に検討することをおすすめします。