珪藻土と漆喰は何が違うの?

珪藻土でつくる注文住宅の壁

珪藻土とは?

注文住宅を建てる際、壁材として漆喰と良く比較されるのが珪藻土です。

珪藻土とは、淡水植物プランクトンである「珪藻」の殻が化石になった堆積物で「ダイアトマイト」とも呼ばれます。

珪藻土は昔から七輪や濾過材として使用されてきました。珪藻の殻は中が空洞になっているので堆積が非常に小さく、湿度の調整・脱臭機能が優れているという特徴を持ちます。

また、耐火性にも優れていることから、近年では壁材としての利用が増えています。

見た目はざらざらとした仕上げになるのが珪藻土の特徴です。目に見えない小さな孔が空気を吸ったり吐いたりして湿度を調整し、臭いを吸着するという特性があります。

珪藻土で作る壁

1. 塗り壁

珪藻土も漆喰も、壁材として使用する際は塗り壁に分類されます。

塗り壁とは、左官職人がこてを使って壁の表面に壁材を塗って作る壁を指します。

クロスが普及したことより、塗り壁で仕上げる家は少なくなり、左官職人の数も大きく減少しています。

昭和50年頃には全国で30万人近くいた左官職人は、平成22年時点で9万人にまで減少しているのです。

塗り壁の仕上がりは、他の壁と違い左官職人の腕で仕上がりが大きく変わってきます。

職人が現場で壁を見て、原料の配合や塗り方を決めるため、どうしても職人の感性や腕に仕上がりが左右されてしまうのです。

耐久性も、職人の技術で変わってくるので、塗り壁で仕上げるときは、腕の良い職人を探し出すことがとても重要になります。

2. 壁紙

壁紙に馴染みのある人も多いと思います。現在、多くの住宅では壁紙で壁を仕上げています。

壁紙はボードなどの下地に糊で壁紙を張り、壁として仕上げます。

戦後しばらく、日本の住宅の壁は塗り壁が一般的でした。しかし、施工の簡単さ、費用の安さから1960年代頃から人気が出始めました。

現在では、すべての壁を壁紙で仕上げている住宅がほとんどです。

壁紙にはさまざまな種類があり、最もポピュラーな「ビニールクロス」をはじめ、「紙クロス」や無機質な素材を表面に塗着させた「無機質壁紙」も登場しています。

3. タイル

キッチンやトイレまわりで良く使われるのがタイルです。

最近では、調湿性を持たせたタイルもあり、デザイン性だけでなく、機能性を重視してタイル壁を選択する人も増えています。

珪藻土のデメリット

1. 土の粉がポロポロ落ちる

珪藻土で作られた住宅の壁は、少しこすっただけで珪藻の粉がポロポロと落ちてきます。特に凝固剤として糊を使ってある壁は非常にデリケートです。

そのため、珪藻土を塗り壁として採用した場合、「壁に物を掛けられない」「服が壁で汚れる」「乾燥がひどく加湿器が欠かせない」と頭を悩ませる人も多いようです。

固い物をぶつけると、最悪の場合は壁が剥がれることもあるので注意が必要です。

2. 漆喰のように自ら固まらない

珪藻土は自然素材ですが、漆喰のように自分で固まるという性質を持ちません

そのため、セメントや石灰、年度、糊、接着剤などの凝固剤を混ぜて使用します。

凝固剤を使用すると、珪藻土の長所である「空洞だからこその軽さ、調湿性」が失われてしまいます。

中の空洞部分に凝固剤が流れ込むことで特性が失われるのです。

珪藻土を使用するなら、どんな種類の凝固剤をどれだけ使用するか確認することが大切です。

安物の中には、珪藻土が1割も含まれていないものがあるので注意してください。

3. 手間・時間がかかり、コストが割高

珪藻土だけでなく漆喰にも言えますが、ビニールクロス貼りに比べ施工にかかる時間がかかり、費用も割高になります。

費用に関しては、ビニールクロスを貼るときの倍以上はかかると思ってください。

今日のまとめ

塗り壁を選ぶ際、珪藻土と漆喰どちらにするか迷う人も多いようです。

珪藻土と漆喰の違いをしっかり把握した上で選択してください。

【注文住宅の壁材選び!】漆喰ってどうなの??で詳しく説明していますが、漆喰は、白くてツルツルした美しい見た目に仕上がりま。ただし、調湿性は珪藻土より劣っています。

価格面では、珪藻土は漆喰に比べて安い傾向にあります。また、珪藻土は色のバリエーションが豊富なのに対し、漆喰は色を選ぶことはできません。

色のバリエーション、調湿性を求めるなら、珪藻土がおすすめです。

左官職人の腕で仕上がりに大きな差がでるので、施工会社のホームページなどで実績を確かめると良いでしょう。