注文住宅を建てるときの窓の選び方
注文住宅の窓選びに大切なポイント
安心して住むことのできる家を建てるためには、必要な住宅設備を取り入れることが大切です。
しかし、家に取り付ける窓を選ぶ際、「どのようなポイントに注目して選べばよいのか分からない」という方もいるでしょう。
そこで、住宅に設置されるさまざまな設備のなかから”窓”をピックアップし、タイプや選び方についてご紹介します。ぜひ参考にして、家の窓選びに役立ててください。
採光性
採光性とは、外部から光を取り入れる機能で、窓に備わっている最も基本的な機能です。窓の種類によって採光レベルは異るため、自分の好みに合わせて選択することができます。
採光性のよい窓というと透明なガラス窓を想像する方もいるかもしれませんが、必ずしもそうとは限らないので、いろいろな種類の窓を選択肢に入れ、ベストな選択してください。
すりガラスや型板ガラスは採光性に劣っていると思われがちですがそうとも限りません。適度に光を取り込みつつプライバシーを守れるようになっているものもあります。
そのため、隣の家との距離が近いといった理由で窓を付けることをためらっている方は、こうした窓も選択肢に入れることができます。
遮音性
遮音性とは、室内の音が外に漏れることを防いだり、室外の音が家に入らないようにしたりする機能のことをいいます。遮音性にはT-1からT-4までの等級が設けられています。
数字の数が大きいほど遮音レベルが高くなっているので、窓を選ぶ際はこの等級をチェックすることをお勧めします。
防犯性
家の防犯性を高めるためには、空き巣の侵入経路となりやすい窓にも対策を打っておくことが大切です。都市防犯研究センターによるデータによると、侵入にかかる時間が5分以上かかると侵入を諦める割合が7割に上るとされています。
そのため、防犯性の高い窓にすることにより、空き巣に入られる可能性をグンと下げることができます。
現在、窓はツーロックが主流であり、ほとんどの製品に主錠と補助錠がついています。このほか、戸先錠という引き手に鍵がついている製品もあります。
平成16年より、侵入に5分以上かかる窓には「CPマーク」というマークがつけられています。窓を選ぶ際にはこうしたマークを基準にして探すことも1つの方法です。
ガラスの種類
ガラスには、大きく分けて”一般ガラス”と”機能ガラス”の2つがあります。一般ガラスは一枚でできているガラスのことで、フロートガラスや網入りガラス、型板ガラスなどといった種類があります。
これに対して機能ガラスは、通常の窓の機能に加えさまざまな機能が備わっている窓のことをいいます。
備わっている機能はガラスによって異なっており、割れても破片が飛び散らない合わせガラスや割れにくい強化ガラスなどがあります。
また、ほかにもガラスには遮熱・断熱・結露防止・UVカット機能が備わったLow-E複層ガラスというガラスもあります。こうしたガラスなら年中快適に過ごすことができます
サッシの種類
サッシは種類が多く、アルミや樹脂、木、複合サッシなどさまざまです。アルミは軽量であることが特徴であり、開け閉めをするときに少ない力で済むのが利点です。また、変色しにくくサビにも強い素材であるため、長持ちさせることができます。
樹脂は熱伝導率が低いため、室内の熱を外に逃がしてしまうことがありません。このように断熱性に優れているので、豪雪地帯で多く取り入れられています。
木の特徴は、ほかの素材よりも質感や風合いを出せることにあります」。上記の素材に比べると腐食しやすく機能性が劣るといわれていましたが、現在はそうした点を改善した木製のサッシも登場しています。
複合サッシは、2つ以上の素材を組み合わせてできたサッシのことを指します。素材それぞれのよい部分を集めているため、備わっている機能が多い点が特徴です。
各種類・素材の特徴を知ることで希望に合った窓を選ぶことができます。建設会社では数多くの素材が取り扱われていますので、一度確認してみることをお勧めします。