注文住宅を購入するときの諸費用
注文住宅にかかる諸費用
諸費用とは税金を含めた家づくりの諸雑費を言います。
諸雑費といっても全体としてかなりの額になることもありますので、あらかじめ資金計画の中で費用に計上しておくことが必要です。
諸費用の総額は、通常、土地・建物の8~10%(消費税を含む)程度が目安となります。
また、多くの金融機関では、原則として工事請負契約に含まれるものを住宅ローンの対象としています。
そのため、工事請負契約に含まれる消費税を除き、その他の諸費用については原則として自己資金で用意する必要があります。
仲介手数料
土地などの不動産を購入すると、仲介した不動産業者に対して仲介手数料を支払うことになります。
仲介手数料の上限は取引金額の3%+6万円(簡易計算方式)と法律で定められていますので、これ以上になることはありません。
ローン関係費用
住宅ローンを利用する場合には、印紙税や抵当権設定登記費用、火災保険料、生命保険料、ローン保証料、融資手数料などの費用がかかります。
それぞれの金額はケースや金融機関ごとに異なりますので、各金融機関で確認しましょう。
特にローン保証料は意外に多額の費用が掛かかります。融資実行時に一括して支払う方法と、月々の支払いの金利に上乗せする方法がありますので、資金計画の中に織り込んでおきましょう。
登記手続き費用
住宅を建てる際は表示登記と保存登記が必要ですが、表示登記時に土地家屋調査士への報酬が、所有権保存登記の際に司法書士への報酬がそれぞれかかります。
その他、戸建てや土地を購入する場合には所有権移転登記が、建替えの場合には建物の滅失登記が必要です。
登記手続きの報酬額はどの土地家屋調査士や司法書士に手続きを依頼するか、また登記の種類や建物の状況によっても異なりますが、通常の場合は2~5万円ほどです。
なお、これらの報酬額の他に、登記の際に掛かる登録免許税も合せて支払う必要があります。登録免許税は、登記の種類と内容によってそれぞれ税率が定められています。
引越し費用
建替えの場合は、もともと住んでいた住居から仮住まい、仮住まいから新居と、2回の引越しをすることになり、そのための費用は決して安くはありません。
金額は、距離や量、引越し会社によって異なりますが、1回につき8~20万円ほどが目安です。
仮住まい費用
建替えの場合は、工事期間に暮らす仮住まいが必要です。
居候できる親戚の家などがない場合は賃貸住宅を借りることになりますが、家賃のほかにも敷金、礼金、仲介手数料などがかかります。
仮住まい期間は、家づくりの依頼先や新居の工法、規模によっても異なりますが、取り壊しから入居まで半年が目安となります。
家具など
新居に必要な、電化製品、カーテン、カーペットなどの購入費用です。
金額は希望するグレードなどよってピンからキリまでですが、小額でも積み重なると思わぬ金額になることがありますので、実際に必要なものをリストアップして必要なものだけ購入するようにしましょう。