伝統工法|注文住宅の構造・工法

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伝統工法とは

社寺建築や近世の民家、地域ごとの気候風土に合わせて独自に発展してきた工法を伝統工法と呼びます。太い梁や柱などの構造躯体そのものに大きな魅力があります。

構造

梁と柱で構成される軸組工法で、梁や柱の仕口や継手などの接合部分に金物を使わず、ほぞや込栓という楔のようなものを隙間に打ち込んで接合し木だけで骨組みを構成します。

柱には貫という水平材を貫通させて柱と梁をつなぎ、土壁を塗る下地となる竹を固定します。現在は筋かいや金物を補強材などで使用する場合が多くなっています。

耐震性

地震の際には壁が崩れることで力を分散し、骨組みは傾いても元に戻る粘り強さがあり、免震構造に近い構造になっています。建築基準法では仕様規定に金物を使うことを義務付けていますが、性能規定で実験結果をもとに構造計算し強度を実証すれば伝統工法でも建築確認の許可が下りるようになっています。

耐久性

伝統工法で建てられた住宅は、その構造体の大部分がいつでも目視できる状態であるため、傷み具合に合わせて修繕が容易で、世代を超えて住宅の寿命を延ばせるため、耐久性は優れているといえます。

施工性

伝統工法は熟練した技術が求められるため、施工先によって技術力の開きが大きくでるため、施工性が良いとはいえない工法です。現在は技術の伝承が難しく、技術や知識に精通した大工の数も非常に少なくなっています。

自由度

太い梁や柱で大きな間口や空間をとることが可能です。

工期

規模や条件で異なりますが、おおむね12ヶ月~16ヶ月になります。木材の加工を機会でなく職人による手作業で行うため、ほかの工法に比べ施工方法に比べ工期が長くなる傾向があります。

コスト

伝統工法では建材に長さや太さがある高品質の国産材を使用し、施工も腕の良い職人が必要になるため、合板などを使用する現在の在来工法に比べて平均2割以上割高になります。

高品質な国産材の流通量が少ないこと、腕の良い職人の数が非常に少なくなっていることがコストアップの大きな一因となっています。

増改築のしやすさ

増改築は比較的しやすい工法で、最近では民家の移築や古材の再利用など、材料の良さを生かした積極的に増改築がおこなわれています。