共働き家庭の住宅ローン
共働き家庭の住宅ローンの選び方
共働きの家庭であれば、収入源が2つあるので収入は比較的多いはずです。
多少の返済額の変動にも対応できるので、変動金利や固定金利期間選択型の住宅ローンを借りやすいといえるでしょう。
また、収入が多い分繰り上げ返済もしやすいはずです。手数料がかからずに、インターネットや電話で簡単に手続きができる住宅ローンを選択するといいでしょう。
夫の収入だけでは住宅ローンの収入基準に満たない場合でも、妻の収入を合算して審査できるのも、共働きならではの強みとなります。
夫婦がそれぞれ住宅ローンを借りる場合
将来的に、妻が仕事を続けるつもりなら、夫婦それぞれが別に住宅ローンを借りるのもおすすめです。
その場合、夫婦それぞれが住宅ローン控除を受けることができます。
将来のライフスタイルや金利動向の変化を見越して、2人が金利や返済期間の異なるタイプの住宅ローンを利用すれば、夫婦でリスク分散もできます。
ここで注意したいのは、夫婦それぞれの名義で住宅ローンを借りた場合、住宅は共同名義にし、資金の負担割合に応じて持ち分を登記しなければならず、これは、それぞれの貯蓄から頭金を負担した場合も同様ということ。
もし、妻がお金を出しているのに、夫だけの名義にしていると、妻から夫えの贈与と見なされてしまうので注意しましょう。
妻が仕事を辞めるかもしれない場合
現在、共働きをしていても、出産や子育てにより妻が仕事を続けられなくなる可能性があるなら、妻の収入に頼りすぎないローン設計をしなければなりません。
妻の退職をきっかけに、妻名義の住宅ローンを夫の名義に変更するためには、登記の持ち分変更や住宅ローンの借り換えなど、手間もお金もかかります。
そこでおすすめなのが、2人で住宅ローンを借りる場合は、妻の住宅ローンを少なめ目に設定しておいたり、返済期間を短めにして、優先的に繰り上げ返済していく方法です。
こうしておけば、もしも途中で妻が仕事を辞めても、後に残る負担を軽くできますし、上手くすれば退職金で完済できるかもしれません。
仮に、出産後も仕事を続けることができた場合には、住宅ローンを返済し終わった後の妻の収入を教育費などに回すことができるので安心です。
逆に仕事を辞める可能性が高いならば、頭金だけを妻が負担し、ローンは夫だけが借りるという方法もあります。
夫婦2人だけの場合
子供がおらず、夫婦2人だけで生活している家庭では、レジャーや外食などに生活費が膨らみがちになります。
同様に住宅ローンに関しても、2人の収入を前提に、大型の住宅ローンを選んでしまいがちです。
順調に返済できていれば心配ありませんが、気をつけなければならないのが、30代後半に入ってから急に子供がほしくなるケースです。
出産を機に妻が仕事を辞めてしまうと、その後のマネープランが大きく変わるかもしれないので注意が必要です。
しかも、遅くに子供ができた場合は、定年後に教育費が残ることも考えられます。私立の学校に進学するとなると、さらに負担は大きくなります。
住宅購入の際には、まずは夫婦でライフプランについてしっかりと話し合うとともに、高額の物件を買うのであれば、頭金はしっかりと準備した上で購入するようにしましょう。