見積りができるまでの時間は結構かかる
注文住宅の見積もり作成に必要な作業は
注文住宅は人生の中で1.2を争う高額な買い物です。できれば早く費用を知りたいと思うかもしれませんが、見積もりを作成するには思った以上の時間が必要です。
ハウスメーカーや工務店が見積もりを作成するときは、施主の要望を聞くだけではなく、以下の作業や調査が必要になります。
1.現地調査と役所調査
住まいに対する要望をすべて叶えるだけの潤沢な予算があったとしても、さまざまな制約により叶わない要望が出てくる可能性があります。
建築基準法などの規制内容と土地の条件でできることとできないことがあるからです。
これを確認するため、現地へ足を運んでさまざまな条件をチェックする現地調査がおこなわれます。
また、役所に訪問し規制条件を確認する必要もあります。
これらの現地調査と役所調査には、早くても1~2日の時間を要します。
2.施主からのヒアリング
規模や外観、間取り、設備の仕様など、住まいに対する希望を施主にヒアリングします。既に打合せを重ねヒアリングを済ませていても、見積もりを作る段階で追加の質問を受けることもあります。
3.ラフプランの作成・検討
見積もりだけでは出来上がる建物のイメージが掴めないため、ある程度イメージできるようラフプランが作成されます。
見積もり段階では詳細な図面は作成されませんが、たたき台としてのラフプランを提示してもらうことで、これから建てる住宅のイメージは掴めるはずです。
ラフプランの提示方法は会社によります。平面図・立面図・展開図を作成することがほとんですが、簡単な模型を作成することもあります。
見積もりを作成する作業の中で、このラフプランの作成がもっとも長い時間を要します。
4.積算
材料費や人件費、監理費などを積み上げる作業が積算です。
これによって見積もりができあがりますが、工事の規模や内容、社内決算の体制などで要する時間が大きく変わります。
見積もりの作成には何日かかる?
工事の規模・内容によって見積もり作成にかかる日数は変わります。早ければ5日程度で作成されることもありますが、10日以上かかることも多く、長ければ2週間ほどかかる場合もあります。
より詳細な見積もりを作成するためには、施主の希望をできるだけ具体的に把握し、確認すべき項目をしっかり確認すると、どうしても日数がかかるものです。
ハウスメーカーや工務店に見積もりを依頼する時点で大体の所要時間を確認しておけば、ヤキモキしながら待たなくてもいいので、必ず確認しておきましょう。