ハウスメーカーと工務店の違い
ハウスメーカーと工務店の違いを知ろう
注文住宅を検討されている方は、必ずといっていいほど住宅展示場に足を運んだことがあると思います。
その住宅展示場にはハウスメーカーと工務店が建てたモデルルームがあったはずです。実際に注文住宅を建てるとき、「ハウスメーカーと工務店どちらにお願いする方がいいのか。。。」と悩まれている方も多いのではないでしょうか。
住宅は一生に一度といわれるほど大きな買い物です。その家づくりをお願いするのであれば、自分たちにとって最適な業者にお願いしたいものです。
そこで、今日はハウスメーカーと工務店の違いや特徴をご説明したいと思います。
ハウスメーカーとは
ハウスメーカーは、住宅のコンサルタントや営業、住宅の設計、工事、現場管理まで一貫した家づくりをおこなっています。
また、「こういう工法、仕様で家を建てます」という認可をあらかじめ一括して取得し、その規格の範囲内で設計・施工をおこなうことで、本来家を建てるために必要な手続き等を簡略化することが認められています。
ハウスメーカーに施工依頼するメリット
ハウスメーカーを選択する1番のメリットは、大きな企業が多いため安定性があるということです。もし10年保証の家を建てても、保証期間中にハウスメーカーが倒産することなくしっかり保証を受けることができます
ハウスメーカーの住宅は規格化・工業化の比率が高く、現場による施工精度のばらつきが少ないのが特徴です。
施工者は、品確法によって竣工後10年間の保証が義務づけられています。ハウスメーカではそれに加え、独自の保証やアフターケアをつけているところも多くあり、より多くのフォローを受けることができます。
住宅展示場がエリアごとに複数あり完成したときの家をイメージしやすいです。また、カタログや資料なども沢山あり、どのような家が建つのかわかりやすくなっています。
ハウスメーカーに施工依頼するデメリット
広告費や展示場の建設・維持費、営業マンなどの人件費にお金がかかっているため、一般的に工務店よりコストが高くなることが多くなります。
ハウスメーカーは規格住宅が多く、設計の自由度が低い傾向にあります。デザインに力を入れているハウスメーカーもありますが、工務店と比べると設計の自由度は劣ってしまいます。
多くのハウスメーカは下請け業者に家づくりをお願いするため、家づくりに参加しづらくなっています。
工務店とは
工務店とは、住宅の工事がスムーズに行えるように、主に職人などの手配を行います。そのほか専門工事業者のマネジメントを行い、総合的な工事を請け負う業者のことです。
また、現在では様々なタイプの工務店があります。例えば、職人である棟梁が設計から工事までを行うタイプや、社内に建築士がいるタイプ・外部の建築家の設計による施工だけを行うタイプ・フランチャイズ・住宅を商品化・シリーズ化して販売するタイプなど様々なタイプの工務店が存在します。
工務店に施工依頼するメリット
工務店には地域に密着した業者が多いため、地域の環境や気候などを踏まえた上で家を建てることができます。また、小規模な工務店が多いため、相談しやすく親近感があるのも大きなポイントです。
細かな制約やマニュアルがないため、デザインや費用、使用する素材など、理想の注文住宅を建てるときに盛り込みたいこだわりに幅広く対応してくれます。
工務店で建てる家の一番のメリットは、コストパフォーマンスの良さです。住宅を依頼する工務店は、管理コストの安い小規模な会社が多いためにほぼ原価に近い金額で建てることができます。また、人件費、広告費などが少ないのも、低価格につながっています。
工務店に施工依頼するデメリット
広告費や展示場の建設・維持費、営業マンなどの人件費にお金がかかっているため、一般的に工務店よりコストが高くなることが多くなります。
一般的な工務店では住宅の展示場や、カタログなどが少ないため、家の完成のイメージが作りにくい場合があります。その場合、施工を依頼する工務店が決まっていても、工務店が案内してくれた展示場だけではなく、なるべく多くの場所やハウスメーカーが用意している展示場を周ってみると良いでしょう。