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屋内階段の照明と光彩はどうする?
屋内の階段のプランを立てるとき、最初に考えたいのが照明と採光をどうするかということです。
1.窓から自然光を取り入れる
最初に考えたいのが、自然光をどうやって取り入れるかです。一番簡単で一般的な方法は、窓を設ける方法です。
階段は吹き抜けのようなものですから、窓があれば階下へも光を取り入れることができます。階段はもちろん、廊下や玄関ホールにまで自然光を取り入れられるのは大きなメリットです。
窓は一般的に壁側に設けられますが、建物のプランによっては天窓を設けてもいいかもしれません。トップライトにすれば、より多くの自然光を取り入れられます。
都市部の狭小住宅では隣家が近いことも多く、階段に窓を設けない住宅も多いですが、採光を重視するのであれば、たとえ隣家が近くても窓は設置したほうがいいでしょう。
2.階段の照明はどう選ぶ?
階段に窓を設けても、照明はやはり必要になります。ただ、階段の照明は設置位置によっては手が届かず掃除が大変になるので、これを考慮した照明選びや設置個所の検討をする必要があります。
そこで、選択肢の1つとしてブラケットライトを設置するという方法があります。ブラケットライトとは、天井ではなく壁に付けるタイプの照明で、壁付け照明や壁掛け照明とも呼ばれます。
天井に照明を取り付けると掃除が大変ですが、ブラケットライトなら手軽に掃除がしやすくなります。
ただし、ブラケットライトを採用するときに気を付けたいのが、照明の上から覗いても電球が見えないタイプを選ぶということです。
廊下や玄関などではブラケットライトを上から見下ろすことはほぼないのでいいのですが、階段の場合は下りるときに丸見えの電球が目立ってしまいます。
3.フットライト(足元灯)を設置する
夜間に階段を通るときにあると便利なのが足元を照らしてくれるフットライトです。
フットライトを取り付けるなら、昇り口と降り口の両方に取り付けるのが一般的ですが、それぞれ踏面より30cm程度上に設置すると照明効果が高くなることを意識して取り付け場所を検討してください。
階段のバリアフリー対応について考える
住宅の間取りやプランを考えるときは、住宅内のすべてのスペースでバリアフリー対応について検討することをオススメします。
特に、階段のように上り下りがあるスペースでは、バリアフリー対応の検討はより重要になります。
1.手すりを設置する
階段のバリアフリーを検討するのであれば、まず設置したいのが手すりです。L字やU字に曲がる階段では、コーナー部分も手すりが途切れないような設置をしてください。
一般的な手すりは片側のみに設置されますが、利便性を重視するのであれば両方に設置しましょう。高齢になって力が弱まった場合、利き手で手すりを持てるようにするためです。
階段は降りるときこそ手すりが必要になるので、片側にしか設置しないのであれば、降りるときに利き手を使える側に設置しておきましょう。
2.階段のサイズを考える
階段のサイズは、安全面、バリアフリー面の両方で重要な要素となります。
一般的には1段ずつの高さが20cm以下、足を載せる部分は安全面を考慮して25~30cmがよいとされています。
3.滑り止め(ノンスリップ)
住宅内の滑り止めをノンストップと呼びますが、階段面にこのノンスリップを付けておくことで、昇り降りの際の転倒防止になります。
階段の踊り場をどうするか
U字に曲がる階段では踊り場を設けるのが一般的です。この踊り場の活用法も、プランを立てる段階で考えておきたいところです。
建物によっては階段の踊り場を広くとることできますが、こういった住宅では壁飾りなどを設けてオシャレに仕上げることも検討できます。
また、ベンチシートなどを設けてくつろげるスペースとしても利用できます。
窓が設けられた階段であれば、風通しのよい快適なスペースになるのです。
階段の壁にはひび割れ対策を
階段は構造が吹き抜けと似ているので、水平方向にかかる力に弱いという特長があります。
玄関や玄関ホールを吹き抜けにしている住宅では、壁に水平方向にひび割れが見られるケースがありますが、階段の壁にも同じようにひび割れが生じる可能性があります。
地震など強い力が加わったとき、真っ先にひび割れが生じやすい箇所なので、あらかじめ対策を施しておくことをオススメします。
対策として、打ち継ぎ部分に目地を設けるか、見切り材を設けておくという方法があります。
階高の低い階段の注意点
狭小住宅では、限られた面積を有効活用するため、十分な階段スぺースを確保できないことがあります。
その結果、階段の昇り口で天井が低くなる箇所ができてしまい、油断していると頭をぶつけるなどの可能性があるので、その場合は天井を斜めにするなどの工夫を検討したいところです。
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