知っておきたい床暖房のメリット・デメリット

注文住宅に床暖房を導入する

床暖房のメリット・デメリット

エアコンでは得られない独特の温かみや柔らかさがあるのが床暖房の魅力です。

注文住宅を建てる際、床暖房を導入するか悩んでいる人も多いでしょう。

メリットの多い床暖房も、当然デメリットは存在します。特に、特殊な暖房器具である床暖房はそれらがハッキリしているので、床暖房を検討している人は、そのあたりをしっかり把握しておきましょう。

床暖房のメリット

1.きれいな空気のまま部屋を温められる

床暖房の1番のメリットは、部屋の空気をきれいに保ちながら空気を温められるところです。

床暖房は床自体が温まるため、ストーブやエアコンのように空気を汚さずに温かさを得られるのです。

また、ファンを動かす必要がないため、音も静かだというメリットもあります。

2.身体全体が温まる

熱源が床にあるため、足元から温められます。足には全身の約70%の血液が集中していると言われています。

足元を温めると、全身の血流が良くなり、冷え性を防いだり、基礎代謝をアップしてくれたりします。

つまり、床暖房は身体全体を温めるだけでなく、健康増進にも効果を発揮するということです。

さらに、床暖房の発する熱は壁や天井にも伝わるため、住宅全体を暖めてくれます。

3.火災の心配が不要

床暖房は火を必要としない暖房器具のため、地震などの災害時でも火災の心配をせずに済みます。万が一のことを考えると、床暖房は最も安全性の高い暖房器具と言えます。

ただ、床暖房の電極部がショートして火災が発生するケースも過去には見られます。

これは施工した業者の問題で、床暖房自体に原因はありません。しかし「100%火災が起きない」わけではないので、何らかの対策を取っておいたほうが良いでしょう。

床暖房のデメリット

1. コストが高い

床暖房の1番のデメリットは、ずばり「コストが高い」ことでしょう。

初期費用だけでなく、ランニングコストもそれなりにかかり、メンテナンスの費用も必要です。故障した際にも修理にそれなりの費用がかかります。

床暖房を導入する際には、それなりにお金がかかる設備だということを覚えておいてください。

床暖房には電気式と温水式があり、それぞれで費用に若干の差はありますが、いずれにしろ決して安くない金額がかかります。

例えば正気費用ですが、温水式であれば60万円~80万円、電気式なら30万円~60万円程度は必要でしょう。

初期費用が比較的安い床暖房もありますが、ランニングコストが割高になる傾向があり、月々の負担が大きくなります。

床暖房の費用だけで月々1万円以上もかかっている家庭も少なくないようです。

また、温水式の床暖房は10年程度で中を流れる不凍液を交換する必要がありますが、そのためには5万円程度が必要になります。

さらに、万が一故障してしまったときには、安くて30万円、高ければ100万円もの修理費が必要になることもあります。これだけの出費が突発的にあると、マネープランが立てにくくなります。

それを防ぐ方法として、年に1回ほど業者に点検してもらうという方法があります。ただ、点検をしてもらうにも5,000円程度の費用はかかります。

2. 暖まるまで時間がかかる

床暖房のもう1つのデメリットが、「暖まるまでに時間がかかる」ということです。

真冬であれば、床暖房を入れてから暖まるまで20分~30分くらいはかかります。

そのため、常に誰かがいるリビングなどでは効果を発揮しますが、出入りを繰り返すキッチンやトイレ、洗面所には向かない設備と言えます。

もし、そのような場所に床暖房を設置したいなら、タイマーをセットして暖めておく、または一定時間つけっぱなしにするなどの工夫が必要です。

また、床暖房は設置されている範囲全体が温まるため、その範囲に家族など複数人がいれば効率は良いですが、1人しかいないと効率が悪くなります。

フローリング以外での素材を床暖房にするときの注意点

1. 畳を床暖房にするときの注意点

畳は基本的に断熱性の高い素材です。そのため床暖房を採用する場合は、分厚い本床ではなく、3センチ程度の床暖房に対応した薄い畳にする必要があります。

この場合、畳特有のずっしりした足触りがなくなり、少し薄っぺらい感触になってしまいます。

2. 無垢材フローリングを床暖房にするときの注意点

無垢材フローリングは、切り出した木材をそのまま使用したフローリングです。

ただでさえ価格が高い無垢材が、床暖房対応にすると価格がさらに高くなります。

また、床暖房に対応しているとはいえ、熱の影響で収縮し、反りなどが発生する可能性はゼロにはならないことにも注意が必要です。

今日のまとめ

床暖房の最大のメリットは、部屋の空気を汚さず全身を温められるという点です。

ただし、初期費用に加え、電気代やガス代などのランニングコスト、高額なメンテナス費用や修理費など、総額でどれくらいの費用が必要か把握することが大切です。

また、費用対効果はどれくらいか、そもそも本当に必要なのかを、予算と照らし合わせながらじっくりと考えることが必要です。

種類によって初期費用やランニングコストが大きく変わるため、専門家に相談しながら、あなたの希望に合った床暖房を慎重に選択してください。

2018年7月29日注文住宅ブログ注文住宅