何が違うの?無垢材と集成材

注文住宅に使う無垢材と集成材

無垢材と集成材の違い

住宅で使用される木材は、「無垢材」と「集成材」の2つに分けられます。

無垢材は伐採した原木から切り出した木材。集成材は細かく砕かれた木材を接着して固めた木材を指します。

現在の住宅づくりで使用される木材は、ほとんどが集成材になります。パッと見は無垢材に見えても、実は集成材の表面に木目をあしらったカバーを付けている場合もあります。

無垢材と集成材、どちらが木材として優れているというものではなく、それぞれのメリット・デメリットがあります。

あなたの好みや、使用場所によって両者を使い分けると良いでしょう。

今日は、無垢材と集成材それぞれの特徴、メリット・デメリットを解説するので、ぜひ注文住宅づくりの参考にしてください。

集成材の特徴、メリット・デメリット

集成材は、細かく砕かれた木材を接着剤で固めた木材です。

現在の木造住宅では集成材の使用が多くなり、実際にハウスメーカーが建てる住宅はほとんど集成材が使われています。

無垢材との違いは、反りや割れが少なく、非常に使いやすいという点です。また、接着剤でガッチリ固めているため、強度は無垢材に比べて集成材のほうが約1.4倍優れていると言われています。

ただし、無垢材は含水率(木材の内部に含む水分の割合)によって強度が変わります。含水率が1%~10%になるよう、しっかり乾燥させた無垢材の強度は、集成材を上回ることもあります。

とはいえ、乾燥度合いで強度が変わってしまう無垢材と、強度が一定に保たれる集成材を比べると、強度の面では集成材が扱いやすい木材だと言えます。

価格の面を見れば、集成材はある程度の価格帯が決まってきます。それに対し、無垢材は節の有無などの条件によって、価格が大きく変わります。

基本的には、節があると安く、節のないものは高くなります。平均すれば集成材が安くなりますが、樹種や節の有無によっては無垢材のほうが安くなる可能性があります。

集成材のデメリットとして挙げられるのが、接着剤の劣化や剥がれによって、強度が著しく低下する可能性があるという点です。

また、無垢材と違って「木の温もり」が感じられないこともデメリットとされる点です。どんなに見た目を無垢材に似せても、人間の目はその違いを見抜いてしまいます。

また、接着剤に含まれるホルムアルデヒドという成分は、シックハウス症候群を引き起こす原因となります。アレルギーも持っている人は、使用しないほうが良いと思います。

ただ、最近の接着剤は品質が向上しているので、人体の影響は少なくなっています。

無垢材の特徴、メリット・デメリット

伐採した木をそのまま柱や梁、造作材・板材などに加工した木材が無垢材です。

ほぼ自然な木と同じ状態で使用するため、状態の変化をコントロールしにくいという特徴があります。

無垢材には、湿度を調節する機能が備わっており、周りの湿度が高ければ水分を吸収し、湿度が低ければ内部の水分を放出します。

そのため、含水率が一定にならず収縮を繰り返すため、サイズや強度が常に変化します。

しかし、コントロールが難しい反面、自然素材ならではの重厚感や温もりを感じられ、月日の流れによる変化を楽しむこともできます。

また、集成材と違い、接着剤などを使用しないため、アレルギーを持っていても安心して使うことができます。

デメリットとして、それや割れが起こりやすい点が挙げられます。

切り出された後も呼吸をしているため、収縮による隙間や割れができることがあります。

また、原木を使用するため数に限りがあり、その分集成材と比べ費用が高いこともデメリットになります。

住宅のどこに使われるか

柱や梁

柱や梁に無垢材を使うか集成材を使うかで悩む人も多いようです。これに関しては、一概に「こっちが良い」とは言えず、最終的にはあなたの好みによって選択すれば良いでしょう。

無垢材には割れやサイズの変化が起こる可能性があるものの、本物の木材特有の重厚感や木の温もりが感じられるという良さがありますし、集成材には一定以上の強度が保証されているという安心感があります。

どちらを採用するかは、それぞれのメリット・デメリットを踏まえた上で検討すると良いでしょう。

建具

建具は、ドアやふすまなど、部屋同士を仕切る開閉部分です。

最近良く使われるのが、骨組みの両面に合板を貼ったフラッシュ戸と呼ばれるドアです。フラッシュ戸は中が空洞になっているため、非常に軽いという特徴があり、値段もリーズナブルです。

デメリットは、表面が合板であるため、少し安っぽく見える点でしょうか。

住宅全体に無垢材を使用している場合、その安っぽさが悪目立ちする可能性があります。無垢材をふんだんに使っているなら、建具にも無垢材を使用して住宅全体に統一感を出したいところです。

床に無垢材と集成材どちらを採用するかは好みや予算で変わりますが、無垢材はリビングや寝室、廊下など日常的に使う部屋に。トイレや納屋、洗面所は合板やビニール材などを採用するのがおすすめです。

あとは、床以外の壁や天井、柱などとのバランスも良く考えましょう。

今日のまとめ

集成材と無垢材の特徴やメリット・デメリットはそれぞれ異なります。

集成材は費用を抑えたい人や、割れや反りを避けたい人におすすめで、無垢材は温もりや調湿効果、アレルギー対策を重視したい人におすすめです。

「見た目や質感にこだわりたい人は無垢材、その他の場合は集成材」という考え方をすれば良いと思います。

もし迷われたら、専門家に相談してみると良いでしょう。