無垢材フローリングのメンテナンス
近頃、フローリング材として無垢材を選択する人がずいぶん増えています。
表面が塗装してある合板フローリングに比べて、無垢材は足ざわりがいい、落ち着いた風合いで木の香りがほんのり漂うということから、人気が高まっています。
ただ、無垢材は合板に比べてメンテナンスがとても難しい素材です。
素材が柔らかいため傷が付きやすく汚れも落ちにくい、伸縮しやすいため冬場は木と木の間に隙間ができやすいという面もあります。
しかし、無垢材フローリングは丁寧にメンテナンスをしてあげるとこで、ビックリするくらい寿命を伸ばすことが可能です。
いつまでも無垢材フローリングの風合い、木の香りに包まれる生活を楽しむために、今日は無垢材フローリングのメンテナンス方法を紹介したいと思います。
フローリングの基本的なメンテナンス
まずは、フローリングの素材に何を選んでも共通のメンテナンスを確認しておきたいと思います。
メンテナンスといっても難しいものではないので、こまめにしてあげましょう。
・掃除機をかけたあとに雑巾で乾拭きする
・水をこぼしたらすぐに拭き取る。フローリングに水は天敵です!
・頑固な汚れは堅く絞った雑巾で拭く
基本的なメンテナンスは掃除機がけからの乾拭き。それ以外は、その水をこぼしたり頑固な汚れを発見したりしたら、そのつど拭き取ってあげましょう。
塗装別のフローリングメンテナンス
無垢材フローリングは、大きく分けると無塗装と塗装をしたものに分けられます。
無塗装のフローリングは木の質感をそのまま生かせますが汚れが落としにくいため、一般的には塗装でコーティングしてから使用されます。
そこで、ここから無塗装の無垢材フローリングと、塗装されたフローリングのメンテナンス方法を紹介していきたいと思います。
無塗装の無垢材フローリング
無塗装の無垢材フローリングは傷みが激しいため、あまり使用されることはありませんが、無垢材フローリングに強いこだわりを持っている人は、無塗装のままフローリングにすることもあります。
コーティングがされていないので、汚れが木の内部に染み込む前に落とすことが大切です。
普段のメンテナンス
1. よく乾かした雑巾で軽く拭き、掃除機でホコリを吸い取る
汚れが目立つときのメンテナンス
1. 掃除機でホコリやチリを吸い取る
2. 木の隙間に入り込んだゴミを、先に尖っていない串などで取り出し、あらためて掃除機をかける
3. 固く絞った雑巾などで、床全体を水分が残らないように拭きあげる
油脂でコーティングした無垢材フローリング
ひまわり油を主成分とした塗装でフローリング表面をコーティングします。
木の質感がそのまま残り、肌触りがよい仕上がりが特徴です。
普段のメンテナンス
1.よく乾かした雑巾で軽く拭き、掃除機でホコリを吸い取る
2.木の隙間に入り込んだゴミを、先に尖っていない串などで取り出し、あらためて掃除機をかける
汚れが目立つときのメンテナンス
1. 固く絞った雑巾で拭くか、掃除機をかける
2. 専用のワックスクリーナーなどを使って汚れを拭き取る
3. 固く絞った雑巾で乾拭きする
ワックスがけの注意点
油脂で塗装した無垢材フローリングにワックスをかけるときは、必ず塗装されたオイルと同じメーカーのものを使います。
塗り方や量はメーカーで異なるので、必ず事前に説明書を読むか、メーカーへ問い合わせて確認しておきましょう。
ウレタン塗装した無垢材フローリング
ウレタンが主成分の塗装で表面にコーティングすることで、表面に光沢がでて高級感が増します。
また、通常の使用であればメンテナンスに手間がほとんどかからないのが特徴です。
普段のメンテナンス
1.よく乾かした雑巾で軽く拭き、掃除機でホコリを吸い取る
2.木の隙間に入り込んだゴミを、先に尖っていない串などで取り出し、あらためて掃除機をかける
汚れが目立つときのメンテナンス
1.固く絞った雑巾で拭くか、掃除機をかける
2.薄めた中性洗剤を固く絞った雑巾に含ませて拭く
3.固く絞った雑巾で乾拭きする
ワックスがけの注意点
ウレタン塗装のフローリングはムラが出やすいため、基本的にワックスはかけません。
どうしてもかけたいときは、メーカーに問い合わせるか業者に依頼しましょう。
もし自分でする場合は、目立たないところで試し塗りしてから全体にかけるようにしてください。
無垢材フローリングにやってはいけないこと
スチームクリーナーなどは使わない
水分は無垢材フローリングにとっての天敵です。
蒸気を使って汚れを落とすような機器は絶対に使用しないでください。
化学薬品の強い洗剤は使わない
頑固な汚れを落とすときは、無垢材専用の薬品が薄いものを使用します。
無垢材フローリングは科学薬品に弱いため、薬品の強い洗剤は使用厳禁です。
ホットカーペットは使わない
ホットカーペットが発する熱は、無垢材フローリングにとっての天敵。
使用する場合は、フローリングとホットカーペットの間に断熱性の高いマットなどを敷きましょう。
今日のまとめ
無垢材フローリングは、通常のフローリングに比べてメンテナンスに手間がかかりますが、それに見合うだけの質感や自然の風合いを持っており、目を楽しませてくれます。
ほんのりと漂う木の香りも、無垢材フローリングならではの魅力でしょう。
無垢材フローリングの質感、風合い、木の香りをいつまでも楽しむために、日々のメンテナンスをしっかりしてあげましょう。
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