詳細が不明瞭な見積りでの契約は絶対に避ける
詳細が分からない見積もりでの契約はトラブルの元
注文住宅を建てる工務店を選ぶとき必ず必要になる見積もりですが、その内容については項目と金額を細かくチェックし、不審な点や間違いがないかしっかり確認しなければいけません。
しかし、提示された見積もりの中には、詳細についての記述がほとんどないものも少なくありません。
不明な点が多い見積もりで契約を交わしてしまうと、工事完成後に見積もり金額が相場に比べて不当に高かったり、希望した工事内容が入っていなかったりと、トラブルになる可能性が非常に高くなります。
建築トラブルの多くは、見積もりに関わることと、建築途中の施工不良によるものですが、見積もりについては契約前にトラブルに関しては、契約前の対処でかなり防ぐことができます。
詳細が不明な見積もりとは
1.見積もりのページが不自然に少ない
最初のチェックポイントは、見積もりのページ数です。注文住宅を建てるの工事内容は多岐に渡り、それに比例して項目数も多くなるのが当然です。
まともな会社が作った見積もりであれば、何ページにもなる見積もりになりますし、リフォームやリノベーションなどの工事であっても、工事金額が数百万円になる内容であれば、見積もりが2~3ページ程度ではないはずです。
工事金額が高額になる注文住宅建築のための見積もりで、2~3ページ程度の薄っぺらい見積もりを提示するような会社は、まともな見積もりを作っていないと考えるべきでしょう。
通常は、総額が記載されたページ、各工事項目などでそれぞれ1ページ以上になるはずですから、最低でも10ページ程度の見積もりにはなるはずです。
一式表示が多い見積もりは要注意
各工事の金額は、原則として「単価×数量」で計算されます。そのため見積もりには単価や数量の欄に具体的な数字がきちんと書かれているべきですが、それを記入せず「一式」とだけ記述された項目が多い見積もりを出す工務店やハウスメーカーも少なくありません。
項目によっては一式表示せざるを得ないものもあるので、すべての項目に単価と数量が書かれているわけではありませんが、それでも一式表示が多い見積もりを出す工務店やハウスメーカーには注意してください。
詳細が不明な見積もりを提示されたときの対処法
詳細が不明な見積もりでは絶対に契約しない
建築費の総額が予算内に収まっていたり、提示されたラフプランが希望どおりだったりした場合、施主の立場からいえばその会社と契約したい気持ちになるものですが、見積もりの内容が不明瞭な場合は、話を進めてしまわないようにしてください。
たとえ建築費が予算内に収まっていても、詳細が不明瞭な見積もりでは、希望した工事内容が本当にすべて含まれているか確認できません。後から工事内容が含まれていないことが発覚して、追加料金を請求されるケースも考えられます。
詳細が不明瞭な見積もりを提示されたときは、詳細な内容が提示されるまで決っして契約しないでください。
見積もりの詳細な内容の提示を要求する
契約したいと考えている工務店やハウスメーカーの見積もり内容に問題があるのであれば、その修正を求めて再提出を要求しましょう。そもそも詳細が分からない見積もりを提示することがおかしいのですから、遠慮する必要はまったくありません。
この要求に対して不満を示したり拒否したりする場合は、適切な発注先でない可能性が高いので、候補から外してしまいしょう。
別の会社に見積もりを依頼する
注文住宅を建てるとき相見積もりをとるのは普通のことです。詳細が分からない見積もりを提示されたときは、他社から提示された見積もりと比較して、どんな情報が不足しているのか確認しましょう。
そうしたうえで、欠けている情報の補完を工務店やハウスメーカーに求めて再提出を依頼してください。
相見積もりをとっていない場合は、必ず相見積もりを他の会社から提示してもらってください。結果にもよりますが、見積もりを検討して依頼先を変更することも検討しましょう。
確認すべきことを専門家に相談する
自分で見積もりをチェックしても、その見積もりに含まれる内容が適当なものか判断できない場合もあります。
また、工務店やハウスメーカーにどの項目の詳細を記述してもらえばいいのか、どのように再見積もりを依頼すれば分からないという人もいるでしょう。
そういった場合、1人だけで悩まず専門家にアドバイスを求めるのも1つの方法です。
工務店やハウスメーカーに提示された見積もりを第三者の設計者に見てもらいアドバイスをもらうことで、よい形で話を前に進められるようになります。