注文住宅を建てるときに最低限抑えておくポイント
注文住宅を建てるとき、最低限これだけは抑えておこう!
注文住宅を建てるときに知っておかなければいけない知識・情報はそれこそ山のようにあります。
契約・資金計画・税金・見積もり・間取り・安全性などに関する知識は施主として一通り知っておくことが望ましいでしょう。
ただ、毎日の生活や仕事の合間を縫ってこれだけの知識を蓄えるのは現実的には非常に難しいものです。
そこで、最低限これだけは抑えておきたいというポイントをご紹介します。このポイントを抑えておかないと、大きな失敗につながることもありえます。
1.借入れは無理なく返済できる範囲で
まず抑えておかなければいけないのが、予算についてです。ほとんどの場合、自己資金と金融機関からの融資を合わせた資金が家づくりのための予算になります。
まずは頭金に使える自己資金をしっかりと確認しておきましょう。さらに、金融機関から借り入れる融資金をいくらにするのかも検討しなければいけません。
借り入れできる金額は、年収や勤続年数、年齢によって変わりますが、借入れ可能な金額を借りるという発想ではなく、無理なく返済できる金額を借り入れるということ考え方が大切です。
借入れ可能な金額を上限にして借入れてしまうと、返済できなくなったとき、せっかく手に入れた注文住宅を手放す羽目にもなりかねません。
2.工事請負契約書は必ず締結する
契約書は必ず用意する
信じられないかもしれませんが、世の中には契約書を交わさずに口約束だけで工事の発注をしている人が実際にいます。
のちのち大きなトラブルになる可能性が非常に高いので、工事請負契約の契約書は必ず交わしてください。
間取りとプランを決めてから契約を交わす
工事請負契約は、間取りなどのプランを決めてから交わしてください。
間取りの打ち合わせだけをした段階で契約を締結する施主がいますが、契約をしてから希望のプランに応じてもらえない、見積もり金額が高すぎるといったトラブルを招く原因になります。
建築工事代金を確認する
工事請負契約を結ぶ前に、必ず見積もりで工事代金を確認しましょう。信じられませんが、見積もりを提示しないで契約だけ迫る工務店も存在します。
見積もりがないのに契約を結ぼうとする工務店は絶対に信用しないでください。こういった工務店は遠慮しないで候補から即外してしまいましょう。
3.相見積もりは必ずとる
注文住宅の建築工事費用は相見積もりをとって比較することが基本になります。
相見積もりを取る理由はいろいろありますが、代表的なものを紹介しておきます。
・複数の見積もりを見比べることで相場を掴める
・不当に高額な工事を避けられる
・見積もりから対応の良し悪しを読み取れる
・他社の提案を見た工務店やハウスメーカーが、より良い提案をしてくれることがある
・価格競争・提案競争を促せる
相見積もりは、最低でも3社くらいからは取っておきたいところです。2社だけの相見積もりを比較しても、どちらが適切な見積もりかはなかなか判断できません。
初期段階で5社程度で見積もりとプランを提案してもらい、徐々に業者を絞っていきましょう。
工務店やハウスメーカーを絞りながら、きちんと値段交渉をしておくこともポイントです。
ほとんどの会社は、ある程度の値段交渉を想定して初期の見積もりを作成するので、最初に提示された金額が最終価格ということはほとんどありません。
仕様やプランの見直しで費用をスリム化していくことも大切ですが、まずは同じ工事内容で値引きしてもらえないか交渉してみることをオススメします。