ビックリするくらい寿命が伸びる!壁紙メンテナンス【ビニールクロス編】
もしかしたら、みなさんが思っているよりずっと短いかもしれませんよ。
例えば、今もっとも一般的といえるビニールクロスですが、寿命は10年~15年くらいです。
ちょっとビックリしませんでしたか?もしかしたら、家を建ててからずっとそのまま使っているという人も多いのでは。
このビニールクロス、一般的には5~6年くらいで汚れや黄ばみが目立ちはじめ、素材も収縮しはじめる時期です。
理想をいえば、このタイミングで貼りかえるのがベストなのですが、すべての壁紙を貼りかえるとなると、かなりの費用と時間がかかります。
せっかくお気に入りの壁紙を選んだのなら、できるだけ長く使いたいですよね。
そこで今日は、ビニールクロスを長持ちさせるためのメンテナンス方法を紹介したいと思います!
まずは特徴を把握して
ビニールクロスはポリ塩化ビニールを主原料とした壁紙で、種類が豊富なことが特徴です。
カタログを見てみると、さまざまな色や柄、テクスチャーの商品が数多く紹介されていますよね。
機能的にも進化していて、消臭や抗菌、汚れ防止機能を持ったものまであり、施工が簡単で量産もしやすいため、比較的価格が安いものが多いのも特徴の1つです。
そのため日本で建てられる重役の大半は、壁紙にこのビニールクロスが使われているようです。
ここからは今日の本題、ビニールクロスのメンテナンス方法を紹介していきます!
ビニールクロスのメンテナンス方法
家具を移動したり、壁にかかったカレンダーを外したりしたとき、後ろと周りの壁紙の色が違っていてビックリした経験はありませんか?
毎日見ていると気が付きにくいのですが、壁紙は普通に生活しているだけでかなり汚れてしまうものです。
少しでもキレイな状態に保つには、日ごろから汚れない定期的にメンテナンスしてあげることが大切。
普段の掃除+αでお手軽にできるメンテナンス方法を紹介するので、試してみてください。
1.ホコリをとる
まずは壁紙の表面についたホコリやチリを掃除機で丁寧に吸い取ります。
掃除機で吸いきれない汚れは、粘着性の弱いビニールテープなどで軽く叩いてあげると、キレイに取ることができます。
2.壁紙用の洗剤で磨く
ビニールクロス用の洗剤は重曹と石鹸でつくります。
つくり方は、1リットルくらいのぬるま湯に重曹と石鹸を適量溶かすだけ。
重曹は油汚れや泥、ホコリを効果的に落とす効果があります。
重曹がない場合は、アルカリ性の洗剤を水で薄めて使うのもOKです。
磨くのに使うのはアクリルたわしかアクリル毛糸を丸めたものです。
洗剤をつけてから、まずは目立たない場所で壁紙が変色しないかテストしてみてください。
磨くときは、つなぎ目に水分が残らないか注意しましょう。
3.乾かす
ビニール全体を磨いたあとは、換気をよくして十分に乾かしたらメンテナンス完了です。
ビニールクロスのメンテでやってはいけないこと
メラミンスポンジは使っちゃダメ!
メラミンスポンジはいわゆる「激落ちくん」みたいなタイプのスポンジです。
軽く磨いただけでキレイになるのですが、汚れと一緒に表面のツヤまで落としてしまうので、かえって汚れが付着しやすくなってしまいます。
塩素系の漂白剤も使っちゃダメ!
汚れがひどいからといって、塩素系の漂白剤を使うのはNG。
ビニールクロスの素材によっては、変色して戻らなくなることもあるので、使わないようにしましょう。
汚れているところだけ掃除する
汚れのひどいところだけ集中的に掃除すると、そこだけが変に目立ってしまいます。
そうならないためにも、汚れのひどい箇所の周りを大きくぼかすようにして掃除してあげましょう。
ビニールクロスを長持ちさせる5つのコツ
1.直射日光にあてない
ビニールクロスは紫外線を浴びると劣化が早く進んでしまいます。
そのため、カーテンやブラインドなどを使って、なるべく直射日光にあたらないようにしてあげましょう。
特に日差しは強くあたる部屋は、UVカット加工の厚手のカーテンをかけるのがおすすめです。
2.高温多湿はビニールクロスの天敵
高温はビニールクロスにとっての天敵。暖房器具の熱風が直接ビニールクロスに当たらないようにしてください。
熱風がクロスにあたると、変形したり変色したりすることがあります。
湿気にも弱いため、加湿器を使うときは湿度が高くなりすぎないよう注意してください。
3.殺虫剤や塗料をつけない
殺虫剤や塗料を直接つけたり、口紅などをつけたりしまわないようにしてください。
セロハンテープやガムテープの接着剤も壁紙にとっては天敵です。
これらの薬品や接着剤は、変色や汚れの原因になるので、付着させないよう注意してください。
4.こまめな換気を心がけよう
ビニールクロスの汚れで1番多いのが、キッチンからの油汚れやタバコのヤニです。
また、部屋の湿度が高すぎるとシミやカビが発生するため、こまめに換気して壁紙に湿気がつかないようにしてあげましょう。
5.傷をつけない
ビニールクロスの表面は意外なほど柔らかく、家具の角がちょっとあたるだけで簡単に傷がついてしまいます。
家具を壁紙に置くときは一定の隙間を開けるようにしましょう。どうしても隙間を開けられないときは、布やシートで保護してから家具を置いてください。
まとめ
今回は、壁紙の素材の中からビニールクロスにスポットをあててメンテナンス方法を紹介しました。
壁紙は目につきやすい部分なだけに、部屋全体の見栄えに大きく影響します。
壁紙をキレイにしておくだけで、部屋が赤くる見え空気までキレイになったように感じますよ。
今日の記事が、キレイな壁紙を保つための役に立てば嬉しいです。
メンテナンス方法自体は毎回する必要もなく簡単にできてしまうので、日ごろの掃除をするときについでにしてあげてくださいね。